もっとしなやかに もっとしたたかに
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ニューファミリー志向の勇一は、24歳の若さで妻の君枝に逃げられ途方に暮れていた。カメラマンになる夢も捨てて、息子の大助を姉夫婦に預け、君枝を捜すために運送屋に勤めていた。ある日、勇一は彩子という少女に出会う。彩子はイギリスのロックグループの親衛隊のメンバーで、仲間といざこざを起こし、危ないところを勇一の車に助けられたのだ。暫くして、勇一のアパートを訪ねて来た彩子は、そこで異常な出血をして勇一の世話になりながらも、勇一の大事にしているカメラを持って逃げてしまう。自分の親切にまんざらでもない勇一はショックを隠せない。やがて、勇一は上司の吉村から君枝を青山で見かけたと聞かされ、彩子のことも忘れて、君枝の勤めているというスーパーマーケットに向かった。勇一は君枝を激しく詰問するが、はっきりした答えが返ってこない。いらだつ勇一は無理やり君江を犯してしまう。翌日、勇一がスーパーに行くと、君枝の姿はもうなかった。